ある産業から出るすべての廃棄物を新たに他の分野の原料として活用し、あらゆる廃棄物をゼロにすることを目指す『ゼロエミッション構想』を基軸に、地域の振興を図りながら環境と調和したまちづくりを推進する事業です。
エコタウン制度は、平成9年度に創設されました。それぞれの地域の特性に応じて、地方公共団体がエコタウンプラン(環境と調和したまちづくり計画)を策定し、そのプランが国の承認を受けた場合、国から総合的・多面的な支援を受けることができます。
このことにより、地域の独自性をふまえた廃棄物の発生抑制・リサイクルの推進を図り既存の枠にとらわれない、先進的な環境調和型まちづくりを行うことができます。
平成23年3月現在、エコタウン事業の承認地域は、北海道2地域、東北4地域、関東3地域、中部6地域、近畿2地域、中国四国6地域、九州3地域の、計26地域となっています。
ちなみに富山市は、平成14年5月17日に、全国で16番目、北陸では初めての承認地域となりました。
富山市内に18ha程度の『エコタウン産業団地』を設け、資源循環施設の拠点とします。エコタウン産業団地には、循環系の施設を集約するとともに、エネルギー利用も含め、団地内のゼロ・エミッション化を追求します。
第一期事業として、生ごみ及び剪定枝のリサイクル施設、ハイブリッド型廃プラスチックリサイクル施設、木質系廃棄物リサイクル施設、自動車リサイクル施設の4施設を整備しマテリアルリサイクル(素材リサイクル)を優先した地域内での資源循環の取り組みを進めています。
また、第二期事業として、難処理繊維及び混合廃プラスチックリサイクル施設、廃食用油リサイクル施設、廃棄物エネルギーリサイクル施設の整備、富山市エコタウン交流推進センターの開設を行うとともに、今後新たなリサイクル事業についても、事業化に向けて取り組んでまいります。
このエコタウン産業団地は富山市エコタウンの核となり、エコタウン事業における推進交流や市民への啓発も併せて進めていきます。
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